現代は、科学技術が進歩し、便利な道具や素材が沢山あります。昨今問題にされている、プラスチック製品も、安価に大量に生産できる、水を通さないことや軽量など、様々なメリットがあります。一方、自然界においては分解されない、されにくいなど、物質循環のサイクルから外れてしまうことで問題となっております。他人の受け売りかもしれませんが、そういうものがなかった時代に、課題に対していかに工夫し、対処していたのか、改めて見直すことも大切だと思います。
庭づくりにおける木材の防腐加工では、油性、水性ともに化学成分の木材保護剤を用いるのが主流です。

防腐効果はもちろん、作業性や入手のしやすさから重宝されております。また、毒性試験を行うなど安全性に関しても確認され、データも公表しております。実際、私も使用していたことがありましたが、どうしてもその匂いになじめませんでした。塗料を塗布してから数日は、その空間に匂いが立ち込め、目鼻を刺激するのです。その空間で毎日生活し、過ごされる方に対してお勧めすることはできません。防腐加工ひとつにしても、古来より様々な工夫があります。例えば、板の表面を焼くことで炭化させる方法、柿渋などの天然素材の防腐剤の使用する方法が考えられます。手はかかるかもしれませんが、自然環境に対するインパクトは抑えられます。

施主様の家にあった鉢を水鉢として活用。お庭のいいアクセントに

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元々あった石や樹木を生かします

焼き板と柿渋を施したフェンス

こんなことを大切にしています

  • 病害虫対策では、天然素材のものを用います。例えば、ニンニクや唐辛子など漬け込んだ木酢液による病害虫忌避や桂皮や黄柏などを含む生薬エキスによる植物の体力・耐性の増強を目指します。また、そもそも病害虫が発生しにくいよう、適切な時期や風通しの良い剪定を心がけております。
  • 古くから庭づくりと親和性の高い3Rを意識。無駄な材料を減らす、再利用する、リサイクルに回すことを心がけております。
  • 造園、建築の現場では、お施主様に限らず、ご近所の方や他の職人の方と接する場面があります。他の方々を不快にさせることのないように、技術はもちろんのこと、所作や人間性にも配慮した少数精鋭で作業を行います。

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