愛される庭の舞台としては「雑木の庭」がおすすめです。
私の作る「雑木の庭」は、落葉樹を中心に庭を構成する、かつて人と自然がうまく付き合い、共に生き『里山』や『雑木林』のイメージです。
施工完了時の美しさはもちろん、土地と木の相性、エコサイクル、樹木医などの知識を生かした「一段上の庭づくり」を目指します。

多摩,武蔵村山,立川,所沢,雑木の庭,樹木医,ゑびす山水研究所

五感で季節を感じる空間

小さな空間にも、様々な要素が絡み合い、生き物が集まり、多様性が生まれることで、奥深さができます。
また、四季の移ろいが感じられるというのも大きな魅力のひとつ。
春は芽吹き、花や葉を展開し、夏は緑の葉を広げ木陰と風になびく音に涼感を感じさせ、秋は紅葉や実りをもたらし、冬は葉を散らし枯木立となりますが、朝焼けに映える枝ぶりを見るのもまた一興です。

これらは五感を刺激し、また「もののあはれ」を知ることにつながります。
この空間は、眺める、散歩する、瞑想することで、やすらぎ、くつろぎや癒しなどを感じる憩いの空間となります。また、さまざまな生き物や季節の変化から新たな発見、そして感動を覚える空間となります。さらに、大切な人と過ごし、遊ぶ、楽しめる空間にもなります。

暮らしや環境に配慮した一段上の仕事

見た目の美しさだけでなく、環境に配慮した自分が納得し、自信を持って薦められる素材、工法にこだわります。

Point01 / 木の履歴

雑木の庭では、その姿の繊細さや面白さから「山採り」の木に人気があります。
ただし使う場合は、乱獲や環境破壊にならないよう、その履歴が分かることが大切で、信頼できる業者からの仕入れを心がけています。
また、同じような考えを持つ生産者と情報交換しながら、「圃場でいかに面白い木がつくれるか」ということをテーマに試験栽培に取り組んでおり、自給も視野に入れております。

Point02 / 工法や材料の見直し

木材の防腐加工や病害虫対策などを、現代的な化学薬品に頼らない天然由来の素材や伝統的な工法を取り入れています。
例えば、木材の防腐加工では、板の表面を焼くことで炭化させたり、柿渋などの天然素材の防腐剤の使用したり。病害虫対策では、ニンニクや唐辛子など漬け込んだ木酢液による病害虫忌避、桂皮などを含む生薬エキスで植物の体力・耐性の増強し、病害虫の発生しづらい剪定をするなど。
また、3R(無駄な材料を減らす、再利用する、リサイクルに回すこと)も心がけています。

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Point03 / 技術と知識を融合した一段上の仕事

庭づくりでは、設計から施工、管理まで、様々な技術や知識が求められます。
例えば、建築における天井の格や床の間などの配置がわかると、自ずと庭の視点を決めることができます。
また、高木管理においては、ツリークライミング、自然風の剪定、そして樹木医という相性のよい技術や知識を組み合わせることにより、作業の安定性、美しさに加え、樹木の健康にも配慮した庭づくりが出来ます。
庭づくりは、まさに「総合芸術」なのです。

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